S2000 本来のパワーを取り戻す!

S2000の整備のご紹介です。

S2000に限らず、ノーマルのエンジンコンピューターはエンジンを守るいろいろな制御がプログラムされています。

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水温が上がり過ぎると点火時期を遅らせて、パワーダウンさせ、エンジンを守ったり、

吸気温度もある決められた温度を超えると同じく点火時期を遅らせてパワーダウンさせてエンジンが壊れないようにしています。

ただ、厄介なのは通常の走行のシチュエーションではもうすでに、エンジンのパワーが出る温度域を超えていてパワーダウンしているということです。

エンジンの排気ガスの浄化や燃費を考えるとパワーが出る温度域よりも高いほうが効率よく触媒が働いたりするので、メーカーはそのように設定しています。

ですが、スポーツ走行時にそれが仇になってノーマルでは本来のパワーが出ないということになります。

ですので、水温を下げるためにサーモスタットという部品とラジエターのファンを回すスイッチを交換します。

ともに、ノーマルよりも低い温度で作動するので、水温を下げるのに有効です。

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あと、吸気温度を下げるのにはいろいろな方法があります。

今回はインテークマニホールドの温度を上がりにくくすることで、吸気温度を下げるパーツを取り付けます。

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このパーツをシリンダヘッドとインテークマニホールドの間に挟むことで、エンジンの熱がかなり伝わりにくくなります。なので、インテークマニホールドの温度の上昇をかなり抑えることができます。

このパーツをつけるときにインテークマニホールドを外すのですが、外したところに、”ノックセンサー”というエンジンのノッキングという異常燃焼を感知して点火時期を遅らせるセンサーがついています。

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この写真は交換後の写真ですが、交換する前は、

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左側が外したセンサーですが、ちょっと浮いているなとおもい、引っ張るといとも簡単に取れました。

このノックセンサーの誤動作もエンジンの出力不足の原因になります。

S2000も、もう10年選手です。熱のこもる場所ですので劣化している可能性は十分にあります。

で、交換してからの試運転で、かなりのパワーアップを体感いたしました。

ノーマルのS2000にお乗りの方はおすすめのメニューです。

 

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